いいかげん、2号機のMMX-Pentiumの166MHz(200MHzでがんばってるけど)も非力と感じるようになってきた。
巷では、K6-2が安く出まわってて、数千円で400MHzクラスのCPUが手に入るというのに、2号機のマザー(Gigga-byte製GA586ATX2)はFSBの設定が60MHzか66MHzのみ。
これでは最近の定格100MHz×n倍設定のCPUが乗せられないのか・・・クヤシイ。
でもよく調べてみると、実はK6-2は6倍設定まででいるというウワサが・・・。で、年末の忙しい最中だというのに試してみました。
今回の換装対象になったCPUですら、当時は\19,900もしたし、しかも初めての自作だったもんだから、CPUをマザーに取りつける時なんかは本当に手が震えたもんです(いや、マジです。嫁さんに証言させてもいいです)
・換装準備
マシンラック(というか、ただの棚)から2号機を降ろす。周辺機器の配線がかなり邪魔。
電源コードを外し、キーボードを外し、マウスを外し、ディスプレイを外し、音源関係を外し、IRを外し、LANを外し、ケース上のHUBもどけて、モデムもどけて、よっこらしょ「う、重い」。どうもPCって持ち上げるたびに重くなっていってる気がする。
それはさておき、ケースを開けると今度は電源ユニットが邪魔。
(ちなみにこんな感じでケースの中はすごいキュークツ!) |
面倒だけど電源ユニットもケースから外して、換装準備完了〜!
・マザーボードは、
3年ほど前に買ったGiga-byte社製のGA-586ATX2、Revは2.14となっていた気がする(これはアヤシイ記憶だな)。
英語版マニュアルのみ付属であったが、このマニュアルがなかなかの曲者で、初めての自作だというのに鍛えさせられた。
当時の記憶によると、まずマニュアル通り配線すると確実に動作しない。IDEの1番ピンが絵と逆になっている。
メモリスロットの表記も、基板上の印刷と全然あっていない(DIMM&SIMMメモリ混載の時に混乱するんだこれが)
さて、このマザーはマニュアルによれば5.5倍の設定までしかなく、今回の野望である6倍設定が無いが、実は2倍と設定する事でK6−2ちゃんはFSBの6倍で動いてくれるらしい、との事。仮に本当にFSB×2倍で動いても66×2=133MHzだから定格よりアンダーだし問題ないでしょう。
迷わずに2倍に設定。
電圧の設定は、当時のマザーにしては優秀で、2.0Vから0.1Vきざみで3.5Vまで設定できるようだ。
ちなみにMMX-Pentium君は2.8Vで動いていた(あれ、マニュアルによると電圧Auto設定も2.8V設定も同じジャンパ設定になるぞ?)
マニュアルを信じて2.2Vに設定。
あ、そうそう、CPU外しとかなあかんわ。
・CPU取り替え!
CPUファンのロックを外し、ファンをどけるとSocket7に刺さったMMX-Pentium君がいた(ひさしぶりに見た)
これが今まで200MHzでがんばってくれていたMMX-Pentium166君。
購入当時\19,900。 |
かわりに\4,380で買ってきた(しつこいって)AMD-K6-2/400AFRをSocket7に取りつけ。
あ、写真撮るの忘れた。ま、いいか。
CPU単価が安くなったのと、いいかげん組みなれてきたのとで、今度は手が震える事もなく(^_^;、あっけなく装着。
物理的には、ちゃんと刺さっている。問題なさそう。
・いざ、起動!(システム起動確率50%?)
さて、電源も繋いだし、あとはパワーボタンを押すだけ。
マザーのマニュアルに書いてあったI/O 3.52Vの表記(K6-2はI/O
3.3V)が脳裏をよぎる。
もし定格より7%ほど高い電圧がかかったら焼けたりしないかな・・・、など考えていても始まらない。
エイヤッ!電源ON。
電源ファンとHDDのモータが立ち上がる音がする・・・。
次にディスプレイBIOSの画面が出てる・・・。
その次にメモリカウントとCPUの表示が出た。
「おぉ〜、出てる出てる、AMD−K6−2/400 Found、って表示されてる〜っ!」
どうやら無事に起動してくれたようで、見慣れたWindowsの画面もしばらくして出てきた。
ちゃんと動いてるやんけ。よっしゃよっしゃ。
たいして理由もないのにBIOSのアップデートをかけておいたのも功を奏したのかもしれないな。と思いつつ。
しばらくWindowsで操作した後に電源OFF。これも問題なし。
・CPUファン取りつけ
さて、無事動いてくれたK6-2ちゃんに直に触ってみると、「おぉ熱い」ほんの数分動かしただけなのに、結構ホットになっている。
K6シリーズは結構熱くなるってなウワサはどうも本当らしい。ほんの5分程度でも、表面に触ったら暖かくなってるのがわかる。
さっきMMX166と一緒に取り外したCPUファンを用意し、まずはシリコングリスをK6-2の表面中央にチョコンと付ける。
(実は今まで何台もPCを作っておきながら、シリコングリスを使ったのは初めてなのでした)
つぎにCPUファンのヒートシンク部分でCPU表面のグリスをのばすように広げる。
あ、ヒートシンクがCPUに張りついた。おもしろいー。
と遊んでばかりでは先に進まないので、ファンを固定金具でロックする。
なんだか、MMX-Pentiumの時とちがってロックが弱いような・・・ヒートシンクが手で横に動かせるぞ。(グリスのせいです、たぶん)
・再起動確認
ケースを閉じて、定位置に戻して、周辺機器を繋ぎなおして、さて再度の電源ON!
よしよし、ちゃんと立ち上がってるぞ。
ためしに3D Mark 2000を動かしてみよう・・・「途中で勝手に終わった(;_;)」(CPUのせいではないと思うが)
ScmpxでMP3のエンコード競争をさせてみよう・・・「Celeron450MHzマシンの方が倍以上早い(;_;)」
う〜ん、やっぱりFSBが66MHzのままだとパフォーマンスあがらんのかなぁ、、それとも2次キャッシュのせい?
というわけで、今のところあまり早くなったような気がしないんですが、まぁ、きっと何かが早くなってるんでしょう。
少なくとも「カタログスペックでは、倍の速さになった!」、と言えますし(誰に言うんだ?)
スペックアップしたぞ〜って自己満足するにはちょうど良い程度の出費かも・・・(^_^;
・考察
やっぱり2次キャッシュを内蔵していないという点が不利なんだろうか?
これがK6-IIIやら、K6-2+みたいな2次キャッシュ内蔵CPUなら、66MHz×6倍の設定でもパフォーマンスを上げる事ができるんだろうか?
もしK6-IIIを乗せて早くなった!ってな方がいれば、是非使用感を教えて下さいませ。
・注意!
最後に念のため断っておきますが、AMD K6-2/400の定格はFSB 100MHz×4倍となっているので、この記事を見て実際にFSB
66MHz×6倍設定を試したら動かなかったぞ〜!とか、マザーもCPUも壊れたぞ〜!なんて事があっても私は一切責任を持てません。
おそらくAMD社もGiga-Byte社も保証しないと思いますので、自己の責任で試して下さいませ。(って、この記事通りに試そうなんて考える人には無用のコメントだと思いますが)